KISS KISS KISS
サイボーグ009/009/モエコ様リクエスト






「おはよう」

朝の挨拶としてのキスをの頬に落とすと、は桜色に顔を染めて恥ずかしがる。

何度もキスをしたのに、全然慣れないのは僕がしたりないからかな? 

そう言うと「違いますっ」と必死になって僕の服のすそを握って来るね。

そんなに嫌なのかぁっていうと、小さく口の中でもごもご言ってから…。

「嫌じゃないです」

なんて言われたら、挨拶じゃないキスをしたくなるというのは、やっぱり恋人としては当然だと思う。

「…っ」

ささやかなの抵抗を、ほんの少しだけ押さえつけて。

ただの掠めるキスでは物足りないから、呼吸すら奪うようなものをする。

これ以上すると、泣いてしまうから。

それは僕の本意ではないから、離れると。

頬を染めて少し怒ったふり。

「ごめんね?」って耳元で囁くと、すぐに笑顔を返してくれるから嬉しくなってキス。







だってしょうがないじゃないか。

こんなに好きで。

気持ちがあふれたことなんか、生まれて初めてなんだから。

君は僕が機械の身体でも気にしない。

気にしないどころか、僕の傍にいてくれる。

こんな幸せ、どこにもないんだ。

だからその想いを行動で示してしまっても仕方ないんじゃないかって思う。







休日は、お昼になって張大人が中華を作ってくれる。

博士と一緒に笑ってご飯を食べてるけれど、なんだか博士やイワンや張大人にをとられた気がして。

僕はなんだか少し悲しくなる。

よくイワンが目を覚ましているときは「…009、束縛はいけないよ?」と言ってきたこともあったぐらいだ。

食後にはドライブにさそってをそのまま独り占め。

ハインリヒや、フランソワーズに笑われるけど。

君は僕の中に唯一のオアシスなんだから、仕方ないよね?

そう言うと恥ずかしそうに「ありがとうございます…」なんて言われたら、せざるおえないじゃないか。

それがたとえ街中でも。

愛しい君に口付けを。

「もうっひ、人前では止めてくださいね」

「うん」

車を運転しながら、僕は言った。

「そのかわり、今日は遠出しようね」

「え」

「ちゃんと博士には言ってあるから」

「え」

「イワンの世話もフランソワーズが来てくれるからね」

「え〜〜〜〜っ!!」

好きと言う感情がとまらないのならば、二人きりになって充電しなくちゃ。

「今夜は、放さないから」

顔を赤く染める彼女の反応に、僕はアクセルを強めに踏んだ。



KISS KISS KISS。

それでも想いが溢れるならば、彼女を一晩、腕の中に閉じ込める。




僕の天使で。

僕のオアシスで。

僕を愛してくれる君。


KISS KISS KISS。

溢れる想いを一つ一つにこめるんだけど。



「想いが止まらないから、ごめんね」

「ジョーさん!?」

平和なこのときをかみ締めて。

君を僕の腕に閉じ込めよう。



その後の僕らの行く末は……僕らの「愛」しか判らない。






END





2002・12・20 UP

比較的に自分が書くサイボーグ009もので糖度を上げてみました。
っていうか…キス魔島村ジョーですか(涙)。
ほのぼのラブでは…ないですね…。しかも…短い?(おい)
こ、こんなんで申しわけなかです。



モエコ様、リクエストありがとうございました〜♪
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