まったくらしくねえ。
この澤村正博様が、なんだって一人の女にこれだけ手間かけてるんだよ。

勉強、教えて。
バスケ教えて。
極力一緒にいるようにしてるのに肝心なこと一つ、伝えていないテイタラク。
いや、違うか。
伝えられない、だ。
一緒にいるから逆に言いにくい。
そんなことがあるなんて思ってもいなかった。
俺はいつも一人でいようとした。
なのにあの成瀬のバカと付き合うようになって周りの環境は激しく変わる。
学校に行く。
部活する。
勉強する。
俺としちゃあ未来への布石。
恋愛なんてのは全く俺の計画には入っちゃいなかった。
なのに。
いたんだよ、あいつが。
バカで単純で涙もろくて。
元気いっぱいでまぶしい奴が。
いつのまにか、惹かれてた。
「澤村君」っていうあいつの声。
やべえ。
声聞いただけでも、今となっちゃあ、結構来る。
早いところなんとかしないと。

そう思って、今日は決着をつけることにした。
あいつだけ、部屋に呼んだ。
なんとか上手くごまかして成瀬達にばれないように根回しもした。
…他の連中にとられる前に、早くあいつを俺の傍にいさせないと。
深呼吸して、あいつを迎える。
今日こそは言おう。
今日こそは。

「俺、お前のことが………」
誰がなんと言おうとも。
世界で一番、君が好き。


告白前の気持ちをポエムに(苦笑)

バックアップの日付は2004年3月22日ですのでそれ以前かと思われます。

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