早いところしないとな、とは思ってたんだ。
いつまで経っても君は俺の事を「先輩」としか見てくれないのに。
気がつけばライバルがいっぱい。
どこかの誰かにとられる前に、早いところしないとなって。

声をかけると、頬を染めるから期待してた。

一緒に帰ろうって誘うと嬉しそうにするから期待してた。
けれど、ようやく判ったよ。
君にとって俺はまだまだ尊敬する、ただの『先輩』だってことが。


「三年生で、今大事な季節なのに」

うん。それはそうだけど、君の頼みは断らない。
一緒にいたいから。

「受験頑張ってください」

君がそう言ってくれるだけでやる気が違うって思わない?

「先輩?」

もうすぐ、その先輩って言うのも聞けなくなるかと思うと…ぞっとする。
二人きりの部室で、にこやかに笑顔。


けど、心の中では抱きしめたいって思ってるって正直に言った方がいいのかなぁ。
希理子にばれたら指差されて笑われそうだ。

こんな俺。
ばくばくと動く心臓。
だけどなぜだかくやしいので顔には絶対に出さないでおこう。

「桜井先輩?」

修司って呼ばせてみたい。
呼んでもらうためには、まず言わなくちゃいけない。
名前を呼んで、振り向かせて、さあ、言おう。




誰がなんと言おうとも。
世界で一番、君が好き。


告白前の気持ちをポエムに(苦笑)

バックアップの日付は2004年3月22日ですのでそれ以前かと思われます。

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