超短編/Fate
------ ギルガメッシュ ------
黄金の絹のような長い髪を持ち、黄金比で構成された体をもつ美しき女性が高らかに笑う。
「面白い、面白いぞ。雑種」
「そりゃどうも」
構えを解くことなく、は睨み付ける。
「これから、もっと面白くしてやる」
頬に血線を一本描く。
「おぬし、といったな。わらわのものになれ」
「いやいや、待て。どんな流れで、そんな話になる。今は、闘(や)ってる真っ最中だろうが」
突拍子もない言葉に、つい突っ込み返す。
間違っても「俺がほしければ、勝ってからにしな」と格好つけて、色々なフラグは立てたくないのだろう。
「うむ。その通りだが、人の身でありながら、ここまで鍛え上げたおぬしに興味が湧いた。だから、わらわのものになれ」
どこまでも、女王様発言だ。
「それに、闘(や)るよりも犯(や)ってみたい。わらわの初物をそなたにくれてやろう。光栄に思うがいい」
何時の間にか、王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)から取り出された宝具の拘束具にて、自由を奪われる。
「ちょ、ちょいまち」
「待たぬ。まぁ、初めては痛いと聞くが、わらわが良くなるまで付き合ってもらうぞ」
は、容易に未来が想像できる。このままじゃ、色んな意味でヤバいと。
ギルガメッシュが、華を散らすまであと少し。
きゃあーーーーーー!! 流石のギル様TSモードォオオオ!!!(大興奮)
ありがとうございます!!
なんかこのギル様ならマスター登録をさんにして空牙のとこきそう。
2009.01.22 UP
------ ランサー ------
「楽しいねぇ」
「まったく。けど、そろそろ決着をつけさせてもらうわ」
赤い槍を構えなおし、言葉を続ける。
「あなたの心臓貰い受ける」
「なんか、熱烈な告白を受けてるみたいだな」
蒼の髪をショートカットにした、スレンダーな美女。ボディースーツで、体のラインが、くっきりと分かる。
「ば、馬鹿言ってるんじゃないの。とにかく死んでもらうわ」
顔を真っ赤にさせながらも宝具を発動させる。
「突き穿つ(ゲイ)--------死翔の槍(ボルク)」
心臓に当たる瞬間、一真の姿が消える。
心臓が貫かれる事象を打ち切り、置いていく速さ。
カムイ
影技 神移
次の瞬間、ランサーに無数の蹴りが叩き込まれる。
シエル
影技 死重流
衝撃に体がぶれる。
レイピア
影技 裂破
ランサーの側頭部に衝撃が打ち込まれる。
エレ・ラグ(影技=シャドウスキル)の兄、ディアス・ラグ(黒い翼=ブラック・ウイング)が、闇(ダークネス)討ち取った連続技(コンビネーション)。
「私の負けね」
「今回は、勝たせてもらった」
「・・・・・・、やっぱりあなた最高だわ」
「お褒めに預かり光栄」
「私、決めた。あなたをもらうわ」
「は?」
艶かしい笑顔を浮かべるランサー。
「まずは、体の相性を調べましょ」
いつの間にか回復したランサーに、押し倒される。
「え、確かに手ごたえあったよ。あの感じだと最低でも今日一日動けないはずなんだけど?」
服に手をかけられる。抵抗するが、かなわない。
「ばかねぇ。惚れた男を前にしたらそんなの関係ないわ」
英霊、いや恋する女は強い。
影は一つに相成った。
個人的な趣味で技名を太文字にさせていただきましたが…!!
流石だ、ランサー(え、そっち?)。
そしてなんだかんだといわれつつ、押し倒されるさん。
冬眠様、ありがとうございました!!
2009.01.22 UP
------ キャスター -----
満ちたる月夜に浮かぶ一つの影。人除けの結界が発動しているのがわかる。
「何の用だ?キャスター。主従共々、また闘(や)りにきたか?」
闇から現れるは、キャスターのマスター。凛、志保の高校の教師・葛木美宗羅(みそら・♀)。クールビューティーと評判で、ファンが多い。
「義姉さま」
キャスターが美宗羅(みそら)をうながす。それを合図には構え、戦闘準備を整えると同時に、闘気が溢れ返る。
「キャスター。やはり、私には無理だ」
表情は変わらず、顔を真っ赤にさせている。
「何を言ってるんですか、義姉さま。意を決して出てきたんじゃありませんか」
「し、しかしだな」
何か、話が進まないようだ。
「何を戸惑うことがある。闘(や)りにきたんだろ?」
前回の事を思い出す。キャスターの奇跡が軌跡を描き、に襲い掛かる。
その時、美宗羅はそこにはいない。
退路と攻撃の交わす方向、タイミング、追従の際の補助。全てにおいて、呼吸・瞳・一声だけで通じる意思。体術に関しては、が優位である。
しかし、キャスターと魔術とのコンビネーションに阻まれ、一押しが出来ない。
多彩なコンビネーションに絡まってくる魔術。
一つの芸術品に血肉が沸き踊った。
「彼は私の生徒が好いている者なんだぞ。それを・・・」
「何をおっしゃいます。一緒に勝ち取ろうと誓ったじゃありませんか」
「何を戸惑っている。さっさと闘(や)りあおう」
美宗羅(みそら)は、生徒(凛・志保)の悲しむ顔を見たくないのだろうとは理解した。
「」
美宗羅が、意を決したように声を出す。顔は、茹でたように真っ赤だ。その後ろで、キャスターが、義姉さまガンバと応援している。
は、なんとなく話が変な方向に向かっている気がし、背中に冷たいものが走った気がした。
しかし、美宗羅が顔を真っ赤にするだけで、話は進まずキャスターが痺れを切らした瞬間、の手足が魔方陣に縛られる。
「義姉さまは、語るより行動に起こした方が良いです」
「恥ずかしいことだが、私はこの年齢で経験が無い」
「いや。先日も闘(や)りあっただろう?」
の言葉は、見事にスルーされる。
「義姉さま、私が知る殿方が喜ぶ方法を全て教えてあげます。それに、噂によると殿方は女性の初めてに憧れを持つそうです。さっきも一緒に勝ち取ろうといったばかりじゃありませんか。大丈夫です。義姉さまの美貌とその美しい体をもってすればイチコロです」
義姉妹がゆっくりとに近寄る。
「。私は、お、お前を好いている。初めてだが、よ、よろしく頼む」
「いや、飛びすぎだろ」
美宗羅の思考回路は、キャスターのせいもあって見事にショートしているようだ。
「さぁ、義姉さま」
「う、うむ。失礼する」
「ちょ、ちょっと待て」
待つはずもなく、三つの影は一つに溶け合った。
2009.01.25 UP
まさかの主従で頂かれてどうするさん!!(大笑)しかも一気に3◎か! まあ男としては美味しいというかなんというか。
けど、キャスターの魔術ならあれだ、拘束されても仕方ないけど! そしてそのキャスター! 一緒に勝ち取るのか!!?(笑)
見事に話が噛みあっていない部分が素敵でした! いつもありがとうございます、冬眠様!!
冬眠様からのSSで妄想してみた。
全員同ルートで落とし落とされされてるんでしょうか? とふと思ったり。あぁ、でも彼は口説くとしたらその人オンリーになるから(口説かれるなら話は別だが)違うかな。
でもなぁ…。
話的にさんはあれだよね、マスターでもサーヴァントでも勿論なくて、第三者の参加者、みたいな感覚として受け止めてます。
「聖杯は望まないけど、戦いは望むぜ! 折角だし」みたいな。(どうしよう。バーサーカー見てうきうきしてる奴の姿が脳裏に浮かぶ)
だとしたらきっとあれだ。戦争前に仕事の帰りとかで来たときになんだかんだと藤村組に来ていて巻き込まれたんだろうなぁ。とか。
(志保の義父とはかつては戦った仲とかだったら美味しい。お互いそのときはフルボッコ手前とかそんな関係)
そんな感じですかね? 冬眠様。
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