コナン視点






 本当に運命の神様というものがいるのなら、俺達の出会いはそんな神様のいたずらだったに違いない。





その日はあいにくの雨ということで、少年探偵団と俺と灰原は博士の家に集まっていた。
未発表の発明品の整理をするのだというと、蘭と、そしてなんと面白半分で園子まで手伝うことになったらしい。

「蘭姉ちゃん、それこっちじゃない?」
「そうね。ありがとう、コナンくん」
「すまんのぉ、蘭くんや薗子くんまで」
「いいんですよぉ、あたしもちょっと博士のつくってるものに興味あったし」

薗子がそんなこと言いながらガラクタの一つ一つをちゃんと丁寧に扱ってる。

「コナンく〜ん」
「おい、コナン、こんなのあったぜ!」
「元太君、遊びに来たわけじゃないんですよ?」
「ちぇー、いいじゃねぇかよ。ちょっとぐらい…」

そのときだった。
園子が何かのスイッチを押して、博士が慌ててコードをひっかけて。
歩美ちゃんが悲鳴をあげて。

それからのことはよく覚えていない。

気がついたら。


「こんな大人数で海賊船に密航とはいい度胸だな、てめぇら」

波の音と木の匂い。
そして向けられた刃と殺気に俺達は動けなかったからだ。





これが俺達、少年探偵団と蘭、そして博士の『麦わら海賊団』との初接触だった。





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