それは見えないもの
知らなかったといえば嘘になる。
子供の頃は、よく信じていた。
精霊、悪魔、神様。
いつからだろう。
そんな全てをファンタジーと決め付けて、現実にはいないなんて思い込んだのは。
不二周助はそう思いながら、目の前で水と風の精霊たちと戯れる、友人の弟を眺めた。
水滴が一滴も彼の服を濡らさず、浮かんでは手や腕にまとわり、風がそれを運んでいる。
ひどく幻想的なその遊びに、周助は目を細めた。
精霊。
それは見えないモノ。
けれど確かに存在している自然の産物。
二次創作/麒麟聖伝/精霊の存在。
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