「悟空、服破れてっぞ!」

ウーロンがそう言ったから、オラ自分の服見たら、おっきな穴ができてた。
いつのまに破けたんだろ?

「孫くん、着替えなさいよ」
「オラ、着替えもってねぇ」

ブルマにそう言ったら怒られた。
なんで怒るんだ?

「悟空」

ブルマがおいかけてくっから逃げてたら、あいつがいた。
オラが助けた、異世界から来た『女』。
けど、ブルマと違うのにおんなじ『女』。
抱きついたらいい匂いがするんだ。
すげぇ、柔らかくて。
オラの左胸がどくどく言うんだ。

「動かないで。」

わわわ。
そう言われたら動けねぇ。

「はい、万歳」

ばんざい? ばんざいってなんだ? こうか?
あいつがしてるように、両手をぐんと上に伸ばしたら。
服、脱がされた。

「縫っちゃうから、しばらく上は脱いだままでお願いします」

笑顔で言われて、オラはうん、と頷いて縫いだしたあいつの傍に座る。

「もう、孫くんったら」

ブルマがそういってっけど、オラ気にしねぇ。

「洗濯しても大丈夫のように縫わないと、だめですよね」
「オラ、気にしねぇぞ。破ったら、おめぇがまた縫ってくれればえぇ!」



そう言ったら、ちょっと困った顔で笑ってくれた。
帰らきゃえぇ。
うぅん。

元の『いせかい』なんて、帰らせねぇもんね!
オラは笑って、ぎゅっとあいつの膝にしがみついた。

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