少年探偵団と未来の大剣豪/哀視点



「よーし、島に着いたわ〜。少年探偵団の皆にはそろってあたしから命令がありマース」

航海士のナミと名乗った彼女のこの言葉に、あたしたちは目を向ける。

「いい?」
「「「は〜い」」」

ま、船にいさせてもらっている以上、仕事があればするつもりだけど。

「あんた達の任務はあいつのお守り」

くいっと指差されたのは、緑の髪に三本の刀を持ったこの船の戦闘要員。
名前は確か、ロロノア・ゾロ。

「お守り?」

あたしの言葉に彼はぴくりと反応してその視線を鋭くする。

「おい、ナミ。お守りってーのはどういうこった」
「あんたのお守りよ。聞いてなかったの? 耳の悪い男ね」
「あぁ?!」

ひぃっと悲鳴を上げているのはウソップさんとチョッパー先生だ。
(にしてもこの世界、しゃべるトナカイを作り出せる『悪魔の実』とかいう植物があるのは、非常に興味深いわ…)

「気がついたらどっか迷子になってるあんたのお守りしてもらうのよ。ありがたく思いなさいよね。この万年方向音痴」
「俺のどこが方向音痴だ?」

…自信満々ね…。
この分だと相当なのかしら?

島に下りた直後、あたしたちは彼の予想を上回る方向音痴に振り回されることになる。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

西の名探偵も巻き込んで /コナン視点



『ははははは、そなあほなことあるかい』

蘭が教えたらしくてその確認の為に電話してきた服部のバカ笑いを俺は聞きながら耐えていた。
実際に行かないと、というか体験してないと確かに夢見てんじゃねーか? っていう話だもんなぁ。
でもここまで笑われたら、やはりむかつく。

「ならためしに今度の連休、こっち来いよ」
『えぇで、ほんまもんみないなバーチャルリアリティなんやろ? いったるわ』

ゲーセンや遊園地で体感できるような、そんなものよりも比べ物にならない。
俺は苦笑いをしながらその電話を切った。
案の定、和葉と服部は連れ立ってやってくる。
俺と蘭は一緒に園子と少年探偵団と博士を連れて、その装置の中に入った。

「よし、じゃあ出発じゃ!!」
「「「おぅ!!」」」

最初のうちはゲームだと思っていた服部たち。
だが、次の瞬間、それはくずれた。

「な、なんやねん、これ!」
「うわっ、すご…海の匂いや」
「言っとくけど、バーチャルじゃないのよ。ものほんよ、も・の・ほ・ん!」

園子がなぜか胸を張って、少年探偵団が駆け出していく。

「チョッパー先生!」(歩美)
「おぉい、!!」(元太)
「サンジさん!」(光彦)
「…ウソップさんはいるはずよね。クリマタクトのこと聞かないと」(灰原)
「おぉ、そうじゃな」(博士)
「ルフィに紹介しないと、とにかく和葉ちゃんたちもきて?」(蘭)
「う、うん」

そして扉を開く。



俺達の目の前にはグランドラインが広がり。

そして。



「おぉ! お前らかぁ!! はっはっは! またこれたんだなぁ!!」

麦わらの海賊王が笑ってた。

「な、なんでやねん、なんやねん、これ…!」

はっはっは…どうだ。

お前もせいぜい混乱しろ、服部!

大阪組も追加

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